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 ごあいさつ 
星マリナ

カラフルな地球 ― SF作家の娘に生まれて



 私は東京生まれの東京育ちですが、25歳のときからアメリカ合衆国ハワイ州に住んでいます。 すでに日本にいた年月よりも、ハワイに住んでいる年月のほうが長いのです。

 夫はイギリス&アイルランド系のアメリカ人。 なので、子供たちは白人とのハーフです。 夫の家族(義兄姉)は、姉の夫がユダヤ人で、兄の妻がブラジル人。 もうひとりの兄の妻は、ネイティブ・アメリカン(ホピ族)でありスペイン系でもあるアメリカ人。
 息子の小学校時代の親友は、スイス人と日系アメリカ人のハーフ。 高校時代の親友は韓国人で、現在の親友は中国人。 娘のボーイフレンドは、ハワイアンの混ざったポルトガル系のオーストラリア人。
 結婚する前の私のルームメイトは、ペルー人(この人は耳が不自由だったので手話で会話をしていました)、南アフリカ人、プエルトリコ人でした。
 私や夫の友人をふくめれば、人種の幅はさらにひろがります。

 というわけで、もう長いこと、地球のどこでおこることも他人事ではない生活をしています。 残念ながら地球上の問題や紛争はたえないものの、こうして多くの人に接し、人種そのものにいいも悪いもないことを実感できる生き方がえらべる時代であることに感謝しています。


 SFは、時間や惑星や人類を俯瞰する視点をあたえてくれます。 未来や過去から見た今、宇宙から見た地球、人間以外から見た人類。 私たちは、過去の人たちの努力の成果をもらいうけた「未来人」であり、同時に未来の人たちの運命を左右する「昔の人」でもあります。 また国籍や人種にかかわらず、だれもが「地球人」です。
 父が読者に伝えたかったのは、その視点の大切さなのではないか。 そしてそれは、小説や漫画や映画をたのしむためだけに存在するのではなく、実生活でも活用するべきなのではないか。 それがつまり、ものごとの本質を見る力ということなのではないか。

 夢をかなえるには、夢のかなった場面を毎日具体的にイメージするのがいいと言います。 なりたい自分になるのが可能なら、なりたい地球にもなれるはず。 いつか宇宙人が訪ねてきたときに、またはこちらから訪ねていったときに、地球の豊かな自然と、平和な社会と、進んだ科学と、高い文化と、多様な動物を誇りたいです。 それは「おみやげ」や「へんな怪獣」の逆パターンとも言えますね。 そんな地球をイメージし、そのためにできる限りの努力を私はしていきたいと思うのです。
 最終的に宇宙人が一度も来なかったとしても、それはそれでいいので。




年内刊行のお知らせ
『泡沫の歌 森鷗外と星新一をつなぐひと』
小金井喜美子・著  星マリナ・編
(本書名の「泡沫」は「みなわ」と読みます)


 没後20年をむかえる今年、本書の刊行を父へのプレゼントとしたかったのですが、事情によりホシヅルの日にまにあわず、現在まだ制作中です。
 鷗外(兄)と喜美子(妹)の仲の良さ、喜美子(祖母)と新一(孫)の仲の良さ、どちらもよく知らずに生きてきた私です。 本書をまとめながら「これでは、全方位的に家族愛があふれすぎではないか?」と何度も立ちどまってしまうほどでしたが、いつしか自分もそのなかに入り込んで……。
 刊行日等、本サイトにて随時告知いたします。 どうぞおたのしみに!



2017年9月6日(ホシヅルの日)
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