エヌ氏の会 星コン年代記 ★ The Hoshi Convention Chronicle ★
文/エヌ氏の会代表・林敏夫 写真/古川伸一、山下英則、林敏夫
第1回 1978年7月22日(土)、23日(日)/主催・エヌ氏の会
名称『エヌ氏の会フェスティバル・星コン・78』/会場・名古屋/参加者・70名 最初の星コンだったので、SF大会形式のプログラムを作った。 といっても五里霧中、経験不足、ぶっつけ本番。 内容は、星新一氏、川又千秋氏の講演、全国エヌ氏の会代表挨拶、サイン会、即売会、クイズ、星作品福引、星作品続編コンテスト等思いつくものはすべて、プログラムに盛り込んだが時間が余りこまった。 星コンで一番盛り上がったのは、合宿所で行われたオークションだろう。 特装本『祖父・小金井良精の記』が、21万円で落札されたこと。 主賓の星新一氏が、前夜祭から三日間の精力的なご協力のお陰で、問題なく終了できた。 (オークションの収入は、星コンリポートの制作費と、次回星コンの運営費となりました)
第2回 1979年8月4日(土)、5日(日)/主催・大江戸エヌ氏の会
名称『星新一コンベンション・星コン・2』/会場・東京/参加者・70名 東京大会。 若い人が多く参加していた。 前回(名古屋)とは違い、プログラム通り進行した。 作家が多く住む東京、ゲスト作家の参加も多く賑やかだった。 そのため作家の方々のおもしろい講演がたくさん聞けてよかった。 しかし、主賓の星新一氏のお話が少なく存在が薄れてしまったのが残念。 星コンのありかたを考えさせられた。
第3回1980年5月24日(土)、25日(日)/主催・エヌ氏の会
名称『星コン・3』/会場・浜名湖畔館山寺/参加者・46名 全国縦断星コンツアーを目標に、自然豊かな浜名湖畔を会場に決め、地元のSF同好会のご協力のもと開催した。 星新一氏には遠路ご足労を願い。 また星コン終了後、名古屋市内書店でのサイン会もあり。 大変、お疲れ様でした。 星コンの余興として、浜名湖のウナギ養殖場見学ツアーがあった。
第4回1981年5月23日(土)、24日(日)/主催・松山エヌ氏の会
名称『星コン・4』/会場・松山/参加者・13名? 全国星コンツアー第二弾として、四国松山・道後温泉を会場に予定された。 タイムスリップが起ったのか? その後、安田五郎氏が書いた星コン参加レポートだけが存在し、参加者と称される人たちの記憶がない。 そのためレポートだけの、幻の星コンと呼ばれている。
第5回1981年9月12日(土)/主催・エヌ氏の会
名称『星コン・5/星新一氏を囲む会』/会場・東京神田(蕪庵)/参加者・20名 全国星コンツアー計画は消滅した。 今回から、二日制の大会形式の星コンを改め、一日完結の夕食懇談会(合宿あり)に変更された。 以後、星氏を核にした食事会『星新一氏を囲む会』となる。 そして、星新一氏への中傷や批判をなくすため、参加者を会員に限定。 高校生以下の参加を制限するため、参加費を二万円前後と高くした(その分、星氏サイン入り初版本等のおみやげを多くし、食事会も美味しく豪華に)。 星新一氏と直接会話ができ、お話が聞けるのですから高くないとの判断。 星氏を囲んでの食事会と合宿(二次会)、夢のような時間だった。
第6回1982年9月11日(土)/主催・エヌ氏の会
名称『星コン・6/星新一氏健筆25周年を祝う会』/会場・東京神田(蕪庵)/参加者・18名 一日完結型・星コン/星新一氏を囲む会が確立。 主賓の星新一氏を中心に、プログラムが動くという夕食会。 ゲストの新井素子氏の近況と星氏の新刊新作のお話があり。 おいしい食事のあとは、ホテル(合宿所)へ移動しての二次会は、星氏を交えてのゲームや生原稿のオークション。 お菓子とビールを飲みながら星氏との懇談会は深夜まで続き、隣から苦情がきたほど楽しく大騒ぎし、贅沢な時間をすごした。 ゲームで呵呵大笑をしていた星氏のお顔は、忘れられません。
第7回1983年10月1日(土)/主催・エヌ氏の会
名称『星コン・7/星新一氏1001編達成を祝う会』/会場・東京神田(蕪庵)/参加者・21名 1001編を祝う会ということで、イロイロな記念品があった。 1001デザイン入りTシャツ、星新一氏サイン入り初版本、センスター(タバコ)とマッチ、星コン写真集、千羽星鶴、星氏からは銀製のホシヅル・バッチをいただき。 合宿所では、星作品しりとり大会と星作品イントロクイズ等が行われた。 そして深夜まで星氏とビールで何度も乾杯し、会話が、弾み笑い声が響き談笑の渦に。 この囲む会、星コンが未来永劫続くように思われた。
第8回1985年9月22日(土)/主催・エヌ氏の会
名称『星コン・8/星新一氏を囲む会』/会場・東京神田(蕪庵)/参加者・12名 新作が減り、作品の手直しと雑用が多いと語る星新一氏。 締め切りが無いので長生きしそうだ、と笑いながら話す星新一氏。 合宿所では少しだけサイン会をして、ビールは少な目で、お疲れなのか座布団の上にゴロリ、と横になり一眠り。 一時間後。 いつもより早くお帰りになった。
第9回1987年9月26日(土)/主催・エヌ氏の会
名称『星コン・9/星新一氏作家デビュー30周年を祝う会』/会場・東京神保町(新世界彩館)/参加者・20名 長年使っていた夕食会場(蕪庵)を変更、中華料理の新世界彩館にて開く。 いつでも星新一氏に会える、といった安心感からか星コンにマンネリの風が漂いはじめた。 参加申し込みが減少したためSFマガジン誌に広告を載せた。 中国から来日された星新一ファン(星作品で日本語の勉強をしたという)魏継強氏と星新一氏との会話は、中国における星作品の人気と出版等が中心で、「いくら読者が多くても、印税が入らない」と笑う星氏。 星氏のお話を聞きながらの夕食会。 それは星空間遊泳中といった気分で、最高のぜいたくな時間だった。
第10回1991年10月26日(土)/主催・エヌ氏の会
名称『最後の星コン・10/星新一氏を囲む会』/会場・品川プリンスホテル内中華飯店/参加者・16名 前回の星コンから4年が過ぎた。 2年前(1989年)星氏からのお手紙に、夏バテが治らないと書いてあった。 それから2年、お元気になられたと聞き、囲む会を開いた。 そして、「最後の星コン」と命名した。 そうしたら会員諸氏から、「なぜ最後だ!」と、お叱りの電話や手紙が届いた。 なぜか、この星コンで最後になるような予感がした。 そのため千客万来の参加者を願ったわけですが少なかった。 当日、戸越銀座へお迎えに行って驚いた。 前回の星コンの時のお元気なお姿とは、別人になられていた。 会場までタクシーで行き、講演会とサイン会、記念写真と食事会。 花束の贈呈がありプログラムが終了した。 夕食会後の恒例になっている二次会(合宿所)へは立ち寄らずお帰りになられた。 私たちは早くもとのお元気な姿に、と願いながら見送った。 翌日、参加者の一部は、東京ディズニーランドへ遊びに行く。 7名参加。 雨時々曇り。 「星コンを作るのは、主催者ではなく、参加者である」と、誰かが言っていた。
星新一氏をしのぶ会/1998年9月6日(日)
参加者・10名 「ホシヅルの日」設立を呼びかける会の案内がSF作家クラブから届いた。 会場が、東京・アルカディア市ヶ谷だったので、エヌ氏の会会員諸氏に連絡して、しのぶ会を開いた。 集会が夕方からなので、午前に集合し墓参をした。 昼食は、デニーズに入り歓談。 誰かが、高輪へ挨拶したいとの声。 ずうずうしいと思ったが、電話連絡すると、「どうぞ!」と、星夫人の声。 花とお供えを持参して、タクシーで行く。 夫人から丁寧に道順を教えていただいたが、道を間違えてしまい皆に叱られた。 玄関へ着くと、出迎えてくださった。 それから2時間。 TV放送「驚きももの木・20世紀」の取材の裏話を聞いたり、写真や書斎を拝見した。 帰りに文庫本をおみやげにいただいた。 外に出ると、もう薄暗くなり、市ヶ谷の会場へタクシーを飛ばした。 受付に行く。 司会の高千穂遥氏、新潮社の加藤和代氏がいてあいさつする。 小松左京氏の集会趣旨説明があり、会合が始まった。 二時間後、集会が終了してホテルに戻り、星氏を偲んで歓談した。
第11回2004年9月25日(土)/主催・エヌ氏の会
名称『星コン2004/星新一夫人を囲む会』/会場・東京青山(晋風楼)/参加者・9名 ゲスト・最相葉月氏 青山墓地の近くの会場を希望して、最相さんに捜していただいた会場が晋風楼だった。 送迎をことわり、お一人で元気よく登場された星香代子氏を迎え、囲む会が始まった。 森輝美氏の音頭で、星夫人のご健康と参加者のご幸運を祈ってカンパイした。 古酒を飲み、ビールを飲み、料理を味わい、歓談し会話をおおいに楽しんだ。 星夫人から、1001篇達成後の星新一氏のご様子や変化などを聞いた。 三時間後。 終了間際、星夫人へ花束の贈呈があり、盛会のうちに囲む会は終わった。 宿に帰り、最相さんの取材(星新一 一〇〇一話をつくった人)に答えたり、星新一氏のビデオを見て想い出を語り合ったりした。
第12回2008年7月5日(土)/主催・エヌ氏の会・クリアキューブ
名称『星新一氏デビュー50周年/エヌ氏の会設立35周年/星新一公式サイト開設記念/没後10年墓参集会』/会場・六本木ヒルズ内スターアニス/参加者・14名 午後三時、青山墓地前のデニーズに各地から暑いなか集まった顔なじみの人、初めての人との挨拶をして墓参へ出発した。 花を供え、お墓を洗い、思い思いにお参りして、記念写真。 福の神をいただく! 食事会の時間まで、六本木ヒルズ展望台へ。 午後六時、食事会開始。 クリアキューブの有馬氏制作のホシヅル・フィギュアをいただいた。 一緒に、エヌ氏の会制作のカレンダー、DVD等を配る。 最後にマリナ氏へ花束の贈呈。 宿に戻り、二次会をした。 広い部屋と大きなテレビに星新一氏のビデオを見たり、NHK作品を鑑賞したりして、星氏の思い出話に花が咲いた。 |
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