国会図書館デジタル化問題に関するニュースのまとめ
- 2014.11.21
- 国会図書館が今年の1月21日より開始した図書館向けデジタル化資料送信サービスの対象書籍(1968年以前に出版され、現在同名書籍が市販されていないもの)に、新潮社『人造美人』、理論社『気まぐれロボット』、秋田書店『黒い光』の3点が該当していますが、『人造美人』は『ボッコちゃん』、『気まぐれロボット』は『きまぐれロボット』として市販され、中編「黒い光」は『ふしぎな夢』に収録されております。どれも絶版ではないことを関係各位にお知らせすると同時に、作家・出版社側が自発的に該当書籍の除外手続をしない限り、無断でデジタル化送信されてしまう現行のシステムに反対の意を表明いたします。
- 2015.01.22
- 国会図書館のデジタル化送信サービスの対象候補となる1968年以前に出版されたアンソロジー27点は、すべての星作品が市販中のショートショート集に収録され、また著作権保護期間内であるにもかかわらず、除外申請を受け付けてもらえませんでした。星作品に限らず、小説も漫画同様に電子書籍市場に及ぼす影響に鑑みていただくよう国会図書館関係各位にお願いいたします。〈参照:合意事項 2 送信対象となる資料の範囲 (2)送信対象候補とする資料 ①図書〉
- 2015.02.06
- 国会図書館のデジタル化送信サービスは、実際には「送信」サービスではありませんでした。国会図書館デジタルコレクションへ、全国の図書館等(現在420館。候補・約5000館)がログインして閲覧・印刷提供するサービスでした(図書館協力ハンドブック第7章)。デジタルコレクションには、自宅にいながら「複写製品」を受け取ることができる遠隔複写サービスもありますが、星新一著のデジタル化済み資料(各図書館での閲覧・印刷&遠隔複写サービス用、国会図書館での閲覧・印刷&遠隔複写サービス用)のうち、小説のすべてとエッセイの多くは市販中の書籍に収録されております。星作品に限らず、デジタルコレクションには著作権保護期間内の文章が多くふくまれていますので、ご配慮いただきますよう関係者のみなさまにお願い申し上げます。
- 2015.10.28
- 日本書籍出版協会に、国会図書館のデジタル化事業等について検討する国会図書館関連特別委員会が新設されました。6月26日、星ライブラリよりこの委員会に意見書「国会図書館のデジタル化事業に関する疑問点など」を提出しています。
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